甲斐谷荘での学び。甲斐谷荘で見つけた成長の芽。
現在、ヤングマガジンで連載を目指している、たなまんさん(@tanamanchan )にインタビューしました。
入居当初は担当が1人もいなかったというたなまんさんは、甲斐谷荘でどのような時間を過ごして連載間近まで至ったのか。
インタビューで明らかになったのは、甲斐谷先生との面談の中での気づきでした。
『ボーイズ・ピー』 第84回ちばてつや賞ヤング部門 佳作
『童貞卒業物語』 ヤングマガジン月間新人漫画賞 期待賞 WEB掲載
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もうそんな経つんですね。最初は担当もいなくて、ひたすらただネームを描いて、甲斐谷先生に見て頂いてました。
今は連載会議に向けてネームを書います。担当編集と一年近くやり取りをしていて、最近やっと1話分のネームが完成できそうです。
甲斐谷荘とは
経験豊富な漫画家をメンターとして迎え、定期的な面談と指導を受けられるのが甲斐谷荘。
甲斐谷荘では参加者全員が月に1度、甲斐谷忍先生から指導を受けられます。
甲斐谷荘に関する詳細はこちらから ≫
甲斐谷荘とは
経験豊富な漫画家をメンターとして迎え、定期的な面談と指導を受けられるのが甲斐谷荘。
甲斐谷荘では参加者全員が月に1度、甲斐谷忍先生から指導を受けられます。
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会議を出しても通るかはわからないので、まだ先は長いかもしれませんが。
最初はまったく結果が出ず、入居して1年ちょっとたって初めて賞をもらいました。そのときの作品は、入居半年くらいで面談で見せるために書いたネームから出来ました。
面談直前までダラダラしていて、前日とかに勢いで書いた漫画を失礼ながら先生に見せまして…。それを先生が「ボケを否定しないツッコミがいい」とほめてくださりました。
それを聞いて「ボケ→否定しないツッコミ」を連発するネームに直しました。はじめて一定のシステムを意識して漫画を描けました。
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ただ、賞はすぐには取れなかったです。
そうやってシステムを意識した漫画を描いて、小学館の賞に応募したんですけど、5段階中5番目の最低評価でした。システムとか言う前に、そもそも下品な漫画ではあったので当然ではあるのですが…。
甲斐谷先生も自分の事のように悔しがってくれて、講談社の別の賞に応募することにしました。そしたらそこで初めて賞をもらえて、担当がつきました。
甲斐谷先生が面白いと言ってくれてたので、たぶん見る人が変われば面白いと思ってくれるだろうと思ってました。
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そうです!自分の実力というより甲斐谷先生のアドバイスの方が遥かに大きいです。毎回真剣に向き合ってくださって、学びをくださいます。
僕はギャグマンガを描くのですが、実は最初の面談で「ギャグマンガとストーリー漫画では作り方が違うからアドバイスできない」と言われました。「一体何のために甲斐谷荘に来たんだ…」と思いました。
けど先生のアドバイスのおかげで賞も頂けて、漫画のシステムの部分についても学べました。甲斐谷荘に来て本当によかったです!
ネームを見せると先生は大体爆笑してくれました。一人でネーム描いてると誰からも反応がないので、とても励みになりました。逆に笑ってくれないときは「つまらないネームなんだな」と思って別のネームを作りました。
あと、毎回面談に間に合わせようとするので、ある程度強制力を持って描けたのもよかったです。
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毎回ためになるアドバイスしかないです!強いて言うなら、「構図が良くない」と言われてからは、映画とか漫画も、どういう構図になってるんだろう…と気にしながら見るようになりました。
あと、最後の面談で、「漫画とは感動の再生産である。そのためにいろんな感動を記憶できてるといい。それこそがインプットである。」というお話をしてくださって、それはとても心に残りました。
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共同生活で、他の入居者の技術を見れたのもよかったです。
僕の場合は別の入居者が3Dで作画しているのをみて、それを使い始めたということはありました。最初だけ使い方を教えてもらうみたいな。それのおかげで背景などに利用できるようになって、作業がかなり効率的になりました。
あと、締め切りまで時間ない時に写真のトレースとか手伝ってくれたりもして‥。本当に助かりました。
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僕はそんな立場ではないですが、甲斐谷先生を信じてネームを描いて面談していくだけじゃないでょうか。
僕はそれで漫画家の夢に近づけました。本当に感謝しかないです。ありがとうございました!…って未来の入居者に言うことじゃないですね笑
2022年3月23日