年齢制限をきっかけに入居を決意。トキワ荘プロジェクトで得られたこととは。
申し込みが35歳までというトキワ荘プロジェクトの制限を知り、参加を決意したTJさん。
漫画家だけのシェアハウスという特殊な環境下でどのようなことを感じたのか。
当時のエピソードとともに振り返っていただきました。
── トキワ荘プロジェクトへの参加を決めた理由を教えてください。
漫画作業に打ち込むと決意した時にトキワ荘プロジェクトを見つけました。
同じ目標を持っている人の中に身を置き、切磋琢磨していける環境を求めて参加しました。
── 漫画作業に打ち込むと決意したきっかけは何かありますか?
漫画家になるという目標を諦めたくなかったことです。
漫画家になることについてはずっと考えていたのですが、年齢も考え、本腰入れて挑戦したいと思いました。
それまでは、漠然と30歳までに漫画家になれると思っていたので。
トキワ荘プロジェクトは35歳までの年齢制限があったので、そこで参加を決めました。
── なるほど、年齢も重要なポイントだったのですね。その他にトキワ荘プロジェクトに参加される際、重要視したことはありますか?
漫画家を目指しながら仕事の紹介をしていただけるとあったので、イラスト関係の繋がりを持っていなかった自分には魅力的でした。
また漫画表現や作画、漫画家としてのSNS運用方法についての知識が曖昧だったため、何かしらの情報を得られる事も重要視していました。
実際ハウスメイトと交流する中で、商業誌だけが未来じゃないことなどにも気が付き、入居後に知見が広がりました。
── 様々な方から情報が聞けることも、トキワ荘プロジェクトの強みですね。
── ちなみに、トキワ荘プロジェクト参加後はどのように過ごしましたましか。
入居初日にハウスの方から「あっという間に1年2年過ぎますよ。」と言われて、とにかく漫画を描かなければと思いました。
完成後は初めて編集部やコミティアの出張編集部に持込みに行ったり、オンライン持込みもしました。
また、アナログ派だったのをデジタルに移行したりと、毎日描いている状態で漫画中心の生活をしてました。
ハウス内には掲載歴や受賞歴・担当有りの方々が多くおり、劣等感を感じながら反骨精神で乗り切りました。
漫画家を目指す仲間ではあっても他人なので、日々の暮らし方にも緊張感を持って過ごせたことは良かったと思います。
── ハウスで過ごす際、具体的にはどのような緊張感を持っていましたか?
他の人との共同生活だったので、常に見られている意識がありました。
その意識があるとだらけなかったので、自分にとっては良かったと感じています。
切り替えのスイッチができました。
── 切り替えのスイッチは大事ですね。他に、トキワ荘プロジェクト参加でどのようなことが得られましたか。
漫画作品を完成させるのが嫌ではなくなったことです。
最初の1作品を作った時はいつ終わるのか分からない気持ちで描いていましたが、今は描き上げたくて仕方がない気持ちです。
ハウスメイトが描いている漫画の多種多様さに感化されることで、話の作り方や絵の表現で試したいことができるため、面白さが出てきたのだと思います。
── では、具体的に心に残っているエピソードはありますか?
社会人になっても漫画を描いている人が自分の周りにはいなかったため、ハウスメイトと漫画制作の話ができたことが嬉しかったです。
お互いの作品を持ち寄って良い所や改善点を言い合い、ボロクソに言われたりしながらも笑い合ったりしました。
自分は受賞経験が無かったため、受賞した方の作品を見せてもらった時は感動しました。
とにかくまずは「このレベル」まで描けばいいんだ、と物理的に目標を見れたことが大きな体験でした。
── ハウスメイトと交流することで、具体的な目標も得ることができたんですね。
── また、TJさんには地域との交流イベントにもご参加いただいきましたが、そこで何か得られたことはありましたか?
イベントに参加した当時は、制作など何かのきっかけになればいいなと考えていました。
また、以前まで人に漫画や絵を見られることが苦手だったので、イベントを通じて人に見られることにも慣れられればと思っていました。
実際イベントに参加して、他の方との表現の違いを知ったり、新たなことへのチャレンジができたりして、とても勉強になったと思います。
地域との交流イベント
トキワ荘プロジェクトでは、地域と連携したイベントも開催しています。 地域住民や企業との交流を通じて、漫画家としても視野を広げる機会になります。
以前行った地域交流イベントの詳細レポートはこちらから ≫
地域との交流イベント
トキワ荘プロジェクトでは、地域と連携したイベントも開催しています。 地域住民や企業との交流を通じて、漫画家としても視野を広げる機会になります。
以前行った地域交流イベントの詳細レポートはこちらから ≫
── ありがとうございます。トキワ荘プロジェクト卒業後は、どのような活動をされる予定ですか?
トキワ荘プロジェクト参加中に担当さんが付いてくれたので、賞を獲るための漫画制作を続けていきます。
── 最後に、トキワ荘プロジェクトに参加したOBOGとして一言お願いします!
「シェアハウス」という家族以外の人と接しながらの生活は、良い事と嫌な事の連続です。
その感情の刺激が作品に生きてくると思います。
漠然とした思いで漫画を描いているのなら、参加する事をお勧めします。
参加するためには制限がありますが、やめたくなったらやめれば良いんです。
2022年7月20日