才能の壁を積み上げろ。面白い人たちに囲まれて過ごした4年間。

参加者の声

10代の終わりに自分探しをしているなかで息抜きに書いた漫画がきっかけで、プロの漫画家を目指し始めた浅村さん。

あふれる才能に囲まれて過ごしたトキワ荘プロジェクトでの日々は、とても面白かったそう。

入居4年目にデビューし、このたびデビュー作の単行本も発売された浅村さんに、トキワ荘プロジェクト参加当時のことを伺いました。

浅村壮平 さん
トキワ荘PJ卒業生(2018年から4年4ヶ月間在籍)

 

トキワ荘プロジェクトに参加すれば、面白い人がたくさんいると思っていました。

実際入ってみたら、いるんですよ、とにかく面白い人たち。世の中には才能の卵がいっぱいいるんだなと思い知りました。

一言で漫画家と言っても才能のあり方はさまざまなんだなと知れたのも大きかったです。例えば、分析型、はっちゃけ型、センスオブワンダー型。

脳の構造やセンスも人によって全然違うんですよ。

情報整理が得意な人、自分なりの考え方を強固に持っている人、作品への目的意識が高い人、脳内で立体的な映像を組み立てて一発書きで絵を仕上げてしまう人、とにかくむちゃくちゃな量を描きまくる人。

みんな才能でした。

そんな才能を僕は尊敬しているし、そんな才能に出会うたびに負けていられないと思えたのがトキワ荘プロジェクトでした。

 

これからトキワ荘プロジェクトへ参加する人たちへ

 

トキワ荘プロジェクトには、そこらの漫画学校や地方の美大に比べても天才も秀才もいっぱいいると思います。

こういう場にいると、世の中には超えられない壁があることがわかります。でも、誰しもが自分なりの壁を持っているものですから、それを見出して信じて積んでいってください。

そしてそのために、トキワ荘プロジェクトに参加する人はサボらないで頑張ってほしい。面白い人が多いから、飯食ってダベっているだけでも楽しいけど、漫画を描きに来ているわけですからね。

一番高いところまで壁を積んでいって、僕を嫉妬で殺してください。

ゾミア

あらすじ
奴隷商人のネルグイは、奴隷に言葉を覚えさせ高値で売る日々をおくっていた。
ある日、ネルグイの知らない集落「ゾミア」から来たと話す、言葉を話せる美しい見た目の奴隷に出会う。
「ゾミア」では奴隷がおらず、みんなでイモや魚をとって暮らしていると聞き、ネルグイは興味を持ってしまうが…。
壮大なスケールと、熱く胸躍る展開の物語です!

「ゾミア」連載 /週刊ヤングマガジン 講談社
「ゾミア」1~3巻発売中!
(画像引用/講談社・ヤンマガWeb より)

ゾミア

あらすじ
奴隷商人のネルグイは、奴隷に言葉を覚えさせ高値で売る日々をおくっていた。
ある日、ネルグイの知らない集落「ゾミア」から来たと話す、言葉を話せる美しい見た目の奴隷に出会う。
「ゾミア」では奴隷がおらず、みんなでイモや魚をとって暮らしていると聞き、ネルグイは興味を持ってしまうが…。
壮大なスケールと、熱く胸躍る展開の物語です!

「ゾミア」連載 /週刊ヤングマガジン 講談社
「ゾミア」1~3巻発売中!
(画像引用/講談社・ヤンマガWeb より)

2022年6月17日

浅村壮平 さん