お金は戻ってきても時間は戻ってこないから。東京で得た応援を背に、ステップアップを目指す。

参加者の声

地元を離れて上京し、住まいとして選んだトキワ荘プロジェクト。

思い描いたペースで描けないことやコロナ禍という壁に直面しながらも、入居中の学びを経て前へ進むことができたもなかさん。
これから先のことも含めて詳しくお話を伺いました。

もなかさん
トキワ荘PJ卒業生

── もなかさんがトキワ荘プロジェクトプロジェクトを知ったきっかけを教えてください。

漫画家になるため上京することを考えていた時、ネットサーフィンで知りました。

「漫画家 上京」とかで調べていたような気がします。 

── 地元でも漫画家になるための勉強はされていたんですか?

はい、でも年齢を重ねる中で「現状のままではいけないかも」「そろそろ本腰を入れてやらなければ」と思ったんです。

トキワ荘プロジェクトに入居する2~3年前でしょうか。

その手前で、地元でできるアナログのアシスタントを探していたのですが、なかなか求人が見つからないんですよね。 

── それで上京されたと。

結局上京してからも、コロナの影響でデジタルの案件ばかりになってしまって苦戦することになるんですけどね… 

── トキワ荘プロジェクトを選んだ理由はどういったところだったのですか?

まずは安いから、ですね。上京にはどうしてもお金がかかりますし。

あとは、同居人にも色々聞けますし、お仕事紹介もあると伺ったので、ちょうどいいなと思いました。 

── ちなみにアシスタントの採用試験を受ける上でも、トキワ荘プロジェクトの同居者からアドバイスはありましたか?

ありました!

コミュニケーションレベルが高ければ(アシスタントに)なれる、と言われました(笑) 

── そのアドバイスは初耳でした。てっきり技術さえあれば採用されるのだとばかり思ってました…。そうやって身近に聞ける人がいるのはいいですね。

はい、あとは研修も役に立ちましたよ。

マインドセット研修っていうのがすごく印象に残っていて、あの時に教えていただいた目標の立て方は私自身、とても役に立ちました。

PDCAサイクルだとかは聞いたことのあったんですが、それまでは自分のこととして落とし込めていなかったんです。 

マインドセット研修とは

トキワ荘プロジェクトの成長支援の一環で、提供している研修。
漫画家として3年後にどうなっていたいのか、また自分の決めた目標に対してどのように努力すると効果的なのかを考えます。
詳細はホームページから▼
https://www.tokiwa-so.net/programs/seminars#seminars02

マインドセット研修とは

トキワ荘プロジェクトの成長支援の一環で、提供している研修。
漫画家として3年後にどうなっていたいのか、また自分の決めた目標に対してどのように努力すると効果的なのかを考えます。
詳細はホームページから▼
https://www.tokiwa-so.net/programs/seminars#seminars02

── もなかさんが最初に立てた目標は何だったんですか?

ネームを週1で書く、というものでした。 

── 達成できました…?

いえ、できなかったです。

でも、ただ“できなかった”というだけでなく、自分の描くペースというのを知るきっかけになりました。

じゃあ、どのくらいの時間をかければ書き上げられるのかっていう、自分の傾向みたいなものもトキワ荘プロジェクトにいる期間で掴めるようになりました。

今では月1でネームを書き上げていて、そのタイミングで担当さんともやり取りしています。おかげさまで順調ですよ。 

── ちなみに(研修の課題で提出された)年間行動計画なども活用されましたか?

そうですね、書くのは大変でしたけれど、無駄ではなかったです。

自分が前進する上ですごく活きたと感じています。 

── それでも漫画家をめざす上で、大変なことは色々あったと思います。もなかさんにとって「これが支えになった!」みたいなものはありましたか?

上京してからは“応援してくれる人の存在”ですね

実は地元にいた頃は、仮に漫画家をめざしていると言っても、歓迎されることは無かったんです。

それがこっちに来て、ある時アルバイト先に漫画家をめざしていると伝えたら、すごく応援してもらえて。「シフトも無理しないで」とか言ってもらって、本当にありがたかったんです。

そのことがアルバイトを辞めてからも、すごく心に残っています。 

── 今回、トキワ荘プロジェクトを退去することになったわけですが、これからどんなことをされるのですか?

デジタルを勉強しようと思っています。

もとはと言えばアナログをやりたくて上京したのもありますが、やはりこのコロナ禍を迎えて、デジタルを勉強せざるを得なくなりました。

それと甲斐谷先生からデジタルの方が、作画コストが下がると言う話も聞いて、いいなと思ったのもありますね。 

── では最後に、今トキワ荘プロジェクトへの入居を迷っている人へ、メッセージをお願いします。

迷うくらいなら申し込んじゃった方がいい、って私は思っています。時間がもったいないじゃないですか。

お金は稼げば戻ってきますが、時間は何をしても戻ってこないですよね。

だらだら現状を過ごすくらいなら、試しにやってみるだけでも、面接するだけでも、何か考えや目標が変わるんじゃないかなと思います。 

2022年3月15日